はじめに
仮想通貨の世界には独自の専門用語が数多く存在します。ニュースや解説記事を読む際に用語が分からないと、内容を正しく理解することができません。この記事では、初心者が最初に覚えるべき用語を網羅的にリストアップし、タップ(クリック)で詳細が開閉する辞書形式にまとめました。
気になる単語を開いて学習に役立ててください。
技術
ブロックチェーン
データを1つの場所に集めず、みんなでコピーを持ち合って記録する「改ざんできない分散型台帳」。
中央管理者(銀行など)がいなくても取引が証明でき、一度書き込まれたデータの改ざんが事実上不可能な画期的システムです。
すべての土台となるインフラ規格。どのチェーン(Ethereum, Solanaなど)に開発者や資金が集まるかが最大の投資テーマとなります。
スマートコントラクト
決められた条件を満たしたときに「自動的に実行されるプログラム(契約)」。
人を介さずに金融サービス(DeFi)やアプリを完全に自動で稼働させるための心臓部です。
プログラムのバグ(脆弱性)が即座に資産流出(ハッキング)に直結するため、コードの監査情報(Audit)を確認することが重要です。
レイヤー1 (L1) / レイヤー2 (L2)
L1は「メインの高速道路」、L2は渋滞解消のために作られた「隣の抜け道・バイパス」。
L1(Ethereumなど)は高く遅いですが安全。その上に作られたL2(Arbitrum, Baseなど)は安くて速いため、実需の多くの取引はL2で行われます。
どのL2エコシステムに資金(TVL)やユーザー数が流入しているかを測ることで、次のトレンド銘柄を先回りして探すことができます。
PoW / PoS
ブロックチェーンを承認する仕組みの違い。PoWは「計算力(マイニング)」、PoSは「保有量と期間(ステーキング)」。
PoW(ビットコイン等)は安全ですが電力を大量消費します。PoS(イーサリアム等)は環境負荷が低く、持っているだけで報酬が得られる仕組みを可能にしました。
PoS銘柄は「持っている限り利回りが生む資産(債券のような性質)」へ進化しており、機関投資家から評価されやすい傾向にあります。
ガス代 (Gas fee)
ブロックチェーン上で送金や契約の実行(スマートコントラクト)を行う際に支払う「ネットワーク利用手数料」。
利用者が多い時(ネットワークが混雑している時)は、高速道路の渋滞料金のようにガス代が数千円〜数万円に跳ね上がることがあります。
イーサリアムのガス代が高騰している時は、市場全体が活況(バブル)であるサインでもあります。手数料負けしないよう、少額投資ではL2(レイヤー2)などを利用する戦略が必要です。
トランザクション (Transaction / TX)
ブロックチェーン上で行われる「送金」や「スマートコントラクトの実行」などの「取引データ」のこと。
銀行の振込履歴のようなもので、誰から誰へいくら送られたかが記録されます。ブロックチェーンの処理能力はよく「1秒間に処理できるトランザクション数(TPS)」で比較されます。
自分のウォレットから送金したのに届かない時は、エクスプローラー(Etherscan等)を開いて「TXID(トランザクションID)」を検索すれば、現在どこで処理が詰まっているか・完了しているかが100%確実に確認できます。
ハードフォーク / ソフトフォーク
ブロックチェーンのルール(プログラム)を変更するアップデートのこと。互換性がない大規模な分岐が「ハード」、互換性が保たれるマイナーチェンジが「ソフト」。
ハードフォークが行われ、意見が割れて古いチェーンと新しいチェーンのどちらも動き続けた場合、コインが2つの種類に分裂してしまう(例:BTCとBCH、ETHとETC)という劇的な歴史を作ってきました。
過去には「ハードフォークによって新しく分裂したコインが、持っている人に無料で配布される」という理由から、フォーク直前に価格が高騰する投資サイクルがよく見られました。
スラッシング (Slashing)
PoS(プルーフ・オブ・ステーク)のブロックチェーンにおいて、ネットワークの承認作業で不正を働いたり、サーバーを停止させたりした検証者に対する「ペナルティ(罰金・没収)」のこと。
悪意のある行動をすると預けている身銭(ステーキング資金)が没収されるという「痛みを伴う罰則」があるからこそ、誰も不正をしようとせずシステムが安全に保たれます。
自分がステーキングを委任する事業者(バリデーター)を選ぶ際、利回りだけを見て適当なマイナー業者を選ぶと、その業者がスラッシングを受けた際に「自分の資産まで巻き添えで減らされる」リスクがあります。
スマートコントラクト監査 (Audit)
公開される前のDeFiやNFTのプログラム(スマートコントラクト)に抜け穴やハッキングされるバグがないかを、専門のセキュリティ企業が徹底的にチェックすること。
ブロックチェーンに一度書き込まれたプログラムは修正が難しく、バグがあれば1分で数十億円が抜き取られます(フラッシュローン攻撃など)。そのため「数千万円払ってでもプロのハッカー集団に監査してもらう」のが常識です。
新しいDeFiプロジェクトにお金を預ける際は、必ず公式サイトや公式ドキュメントで「CertiK」や「HackControl」「OpenZeppelin」などの信頼できる機関による【Audit(監査)】を通過しているかを確認することが命綱となります。
基本
トークンノミクス
その仮想通貨(トークン)の「発行枚数、配布割合、消費される仕組み」などの経済圏ルールのこと。
いくら技術が良くても「運営が90%持っている」「毎月大量に新規発行される」ようなコインは価格が上がりません。
投資する前には必ずトークンノミクスを確認し、「売り圧が強すぎないか」「使われることで枚数が減る(バーン)仕組みはあるか」をチェックします。
ステーブルコイン
USDTやUSDCなど、米ドルなどの法定通貨と価格が「1:1」に連動するように作られた暗号資産。
仮想通貨特有の激しい値動き(ボラティリティ)を避け、利益を確定したり資金をプールしたりするための一時避難先として必須です。
市場全体のステーブルコインの発行総額が増えている時は「外から仮想通貨市場へ新しい資金が流入している(強気相場)」サインと読めます。
ガバナンストークン
そのプロジェクトの方向性を決める「議決権(投票権)」としての意味を持つコイン。
分散型組織(DAO)において、株式会社の「株」のように機能し、意思決定に参加するために必要となります。
保有しても利益分配(配当)がない単なる「投票券」になっているコインも多いため、実際に保有するメリット(価値還元)があるか見極める必要があります。
秘密鍵 (シードフレーズ)
あなたのウォレット(財布)を復元・操作するための12〜24個の英単語、あるいは長い文字列。銀行の「口座番号+暗証番号+実印」の集合体。
「Not Your Keys, Not Your Coins」。これを失うと二度と資産を取り出せず、これを他人に知られると一瞬で全資産を盗まれます。
絶対にスマホのメモ帳やクラウド(Google Driveなど)に保存してはいけません。必ず紙に書いて金庫などでオフライン管理してください。
コールドウォレット
インターネットから物理的に切り離された状態で暗号資産を保管する専用のリモコンのような端末(Ledger, Trezorなど)。
Metamaskのようなホットウォレット(常時ネット接続)は、マルウェアや偽サイトへの署名で盗まれるリスクが高いですが、コールドウォレットならほぼ100%防げます。
数十万円以上の資産を持つ場合や、「絶対にガチホする」と決めた長期投資分は、利便性を犠牲にしてでもコールドウォレットに入れるのがプロの鉄則です。
CEX (中央集権取引所)
Binanceやコインチェックなど、特定の企業が管理・運営している仮想通貨取引所。
本人確認(KYC)が必要で、ID/パスワードでログイン可能です。使いやすい反面、取引所が倒産したりハッキングされた場合、預けている資産が戻ってこないリスク(カウンターパーティリスク)があります。
購入したコインを長期保有する場合は、CEXに入れっぱなしにせず、個人のウォレット(ハードウェアウォレットなど)に引き出すのがプロの防御策です。
メタマスク (MetaMask)
世界中で最も使われている「キツネのマーク」の仮想通貨用のお財布アプリ(ホットウォレット)。
これがないとDEX(分散型取引所)やNFTの売買、ブロックチェーンゲームなどで遊ぶことができません。Web3世界に入るためのパスポートです。
メタマスクに多額の資産を入れたまま怪しいサイトに接続する(署名する)と、一瞬で中身を全額抜かれる被害が後を絶ちません。用途ごとにウォレットを分けるのが鉄則です。
バーン (Burn / 焼却)
発行された仮想通貨の一部を、誰もアクセスできない特殊なアドレス(お財布)に送り、二度と使えなくすること。
市場に出回るコインの総量が減るため、1枚あたりの希少価値が高まり、結果的に価格が上がりやすくなります(自社株買いのような効果)。
「取引所の手数料収入の20%を毎月バーンする(BNBなど)」といったトークンノミクスは、中長期的に強力な上昇ファンダメンタル(好材料)と評価されます。
DAO (分散型自律組織)
社長や管理職がいないのに、世界中の参加者がルール(プログラム)と投票に従って自律的に動く新しい組織の形。
誰でも匿名で参加でき、貢献度や保有するガバナンストークンに応じて報酬や発言権が得られるため、株式会社に次ぐ新しい働き方・組織形態として注目されています。
優れたDAOはコミュニティの熱量が高く、プロジェクトの成長が早いです。しかし、権力の一極集中(結局少数の大口が決めている)になっていないか見極める必要があります。
ホワイトペーパー
その仮想通貨の「目的・技術の仕組み・今後のロードマップ」などを解説した公式の事業計画書。
プロジェクトの信頼性を担保する最も重要な公式資料です。中身がペラペラだったり、他のコピーだったりする場合は詐欺(スキャム)の確率が高いです。
新しいコインを買う前には必ず目を通し、「誰のどんな課題を解決するのか」「なぜブロックチェーンを使う必要があるのか」に納得できるか(DYOR)が投資の第一歩です。
アルトコイン (Altcoin)
ビットコイン(BTC)以外のすべての暗号資産の総称(イーサリアムやソラナなども含む)。
ビットコインという「基軸通貨」に対する「その他のコイン」という位置付けです。ビットコインに比べて値動き(ボラティリティ)が激しいのが特徴です。
アルトコイン投資はビットコイン以上のリターンを狙うための手段です。ただし、大半のアルトコインは数年のサイクルで価値を失い、上位銘柄が常に入れ替わるサバイバルである点に注意が必要です。
KYC (Know Your Customer / 本人確認)
取引所などで口座を開設する際に求められる「身分証明書」による本人確認手続きのこと。
暗号資産がマネーロンダリングやテロ資金に使われるのを防ぐため、各国の法律でCEX(中央集権取引所)に対して義務付けられています。逆にDEX(分散型)はこれが不要です。
海外取引所の中にはKYCなしで取引できるところもありますが、ある日突然「資金洗浄対策(AML)」の名目で資金を凍結され、後出の出金KYCを要求されて出金不能になるトラブルが頻発するため注意が必要です。
2FA (二段階認証 / Two-Factor Authentication)
ID・パスワードでのログインに加え、スマホの認証アプリ等で発行される「30秒ごとに変わる6桁の数字(ワンタイムパスワード)」を入力するセキュリティ強化の仕組み。
パスワードが流出しても、スマホという「物理的な端末」が手元になければログインできないため、取引所のハッキング被害の99%を防ぐことができます。
仮想通貨を扱う上で【すべての取引所、すべてのSNS、メールアドレス】に対して2FA(Google Authenticator等)を設定することは「絶対にやらなければならない義務」です。これを怠って資金を盗まれても助けてくれる機関はありません。
投資
半減期 (Halving)
約4年に1度、新しく発行されるビットコインの量が「半分」に減るイベントのこと。
需要が変わらないのに新規の供給量が半分になるため、歴史的に見て半減期の翌年には非常に強力な上昇トレンド(バブル相場)が発生しています。
半減期はビットコインだけでなく暗号資産全体の4年サイクルを形成する最大のファンダメンタル要素。サイクルに合わせた長期仕込みの目安となります。
ビットコインドミナンス
暗号資産の市場規模全体の中で、「ビットコインが占める割合(%)」のこと。
「相場の資金が今どこにあるか」を示す指標。これが高い時はBTC一強、下がり始めるとアルトコインへ資金が流れている(アルトシーズン)と判断されます。
ドミナンス上昇中は手堅くBTCを持ち、ドミナンスがピークをつけて天井から下落し始めたタイミングで強力なアルトコインへ資金を移す戦略が有効です。
ATH / ATL
ATH(All Time High)=過去最高値。ATL(All Time Low)=過去最安値。
相場の心理的な壁となります。ATHを突破すると「それ以上高い価格で買って損している人がいない(全員含み益)」状態になり、一気に価格が飛びやすくなります。
「ATH更新」は強力な買いシグナルの一つ(青天井)。逆に前回のバブルのATHから大きく下落したままの銘柄は、上がっても売り圧に晒されやすくなります。
ボラティリティ
資産価格の「価格変動の激しさ(波の大きさ)」のこと。
暗号資産は株式や為替に比べて圧倒的にボラティリティが高いため、短時間で大きな利益を生む反面、一瞬で大損するリスクが伴います。
自分の投資資金に対して「どれくらいの下落に耐えられるか」を事前に理解し、ボラが激しい銘柄には現物のみで入るなどの資金管理がすべてです。
スキャム / ラグプル
スキャムは「詐欺全般」、ラグプルは「運営が急に資金を持ち逃げする計画的倒産(資金抜き取り)」。
クリプトの世界の99%の草コインや見知らぬDMはスキャムです。高い利回りや「必ず上がる」という甘い言葉で釣ります。
DiscordやX(旧Twitter)での「公式を装ったダイレクトメッセージ」「偽サイトへの誘導リンク」を踏んでウォレットを接続しないよう、常に疑う姿勢(DYOR)が必要です。
クジラ (Whale)
市場の価格チャートを歪めるほどの多額の資金(億円〜数百億円単位)を持つ大口投資家や機関投資家のこと。
クジラが動くと相場が大きく変動します。個人投資家がパニック売りした底でクジラが買い集め、個人が高値掴みしたところでクジラが売り抜けるのが典型です。
ブロックチェーン上では「誰がどのくらいコインを他のウォレットに移動させたか」が誰でも見れるため、クジラの送金履歴(オンチェーンデータ)を監視することが相場の先読みにつながります。
ミームコイン (Meme coin)
DOGEやPEPEなど、元々はインターネットのジョークや犬・猫の画像から生まれた、技術的な実用性のないコイン。
「実用性ゼロ」を公言しているにも関わらず、コミュニティの熱狂とノリだけで時価総額が数千億円〜数兆円に達する、クリプト特有の文化です。
技術や売上(ファンダ)ではなく「SNSでの話題性(アテンション)」だけで価格が決まるため、宝くじ感覚で投資する領域です。大半は価値がゼロになるため宝くじ枠として宝くじ資金で触るのが鉄則です。
トークンアンロック
プロジェクトの運営チームや初期の投資家(ベンチャーキャピタル)が持っているロック(売却制限)されたコインが、一気に市場に解除されるイベント。
安値で大量にコインを持っている初期投資家が、利益を確定させるために一斉に売り払う(強烈な売り圧)タイミングとして市場から非常に警戒されます。
自分が投資するコインの「次の大規模アンロックがいつか、どれくらいの量が解放されるか」は必ずカレンダーツールなどで確認し、その直前の購入は避けるべきです。
ファンダメンタルズとテクニカル
相場を予測する2つのアプローチ。ファンダは「そのプロジェクトの実力や世界の経済状況から分析」、テクニカルは「過去の値動きやチャートの形から分析」。
ファンダメンタルズで「何を買うべきか(優良銘柄)」を知り、テクニカルで「いつ買うべきか・売るべきか(タイミング)」を判断するのが両輪となります。
クリプトは株と違い決算書がないため、オンチェーンデータ(TVLやアクティブユーザー数)や、アメリカの金利動向(マクロ経済)などのファンダメンタルズ情報を組み合わせることが勝率を上げます。
草コイン (Shitcoin)
アルトコインの中でも特に時価総額が低く、知名度や開発の実態がほとんどないマイナーなコインに対する日本のネットスラング(海外ではShitcoinと呼ばれる)。
技術的な裏付けがなく、単なる投機対象として取引されます。99%は価値がゼロになりますが、ごく一部が数千倍に跳ね上がるため宝くじとして買われます。
少額で夢を見るのは自由ですが、草コインにポートフォリオの大部分を突っ込むのは投資ではなくただのギャンブルです。無くなっても良い資金(捨てる覚悟)でのみ触るのが鉄則です。
DeFi
DEX (分散型取引所)
企業(中央管理者)を介さず、プログラム(スマートコントラクト)だけで自動で動く取引所(例:Uniswapなど)。
口座開設や本人確認が不要で、自分でウォレットを接続するだけで世界中のあらゆるトークンを即座に交換できる仕組みの中心地です。
取引所である以上、ハッキングリスクは付きまといます。マイナーすぎるDEXに大量の資金を置くことは避け、実績のある大手DEXを使うのが鉄則です。
ステーキング
自分の持っている暗号資産をネットワークに預ける(ロックする)ことで、利息(報酬)をもらう仕組み。
銀行の定期預金のようなものであり、相場の下落時にも枚数を増やし続けることができるクリプト特有のインカムゲインです。
高すぎる利回り(年利100%など)は、そのトークン自体が無限に新規発行(価値が希釈化)されているだけのケースが多いため、実質的な利回りを計算する必要があります。
イールドファーミング
DEXなどに資産をペアで「流動性提供」し、取引手数料などのさらなる高い報酬(イールド)を稼ぐこと。
DEXは利用者が資産を提供するからこそ成り立っています。その見返りとして、普通のステーキングよりも高めの報酬が設定されます。
インパーマネントロスという目に見えにくい損失リスクや、スマートコントラクトのバグによる「資産全額流出(ラグプル等)」のリスクを理解して行う上級者向け戦略です。
インパーマネントロス
イールドファーミングなどで2つの資産を預けた際、価格変動によって「普通に持っていた時よりも資産が目減りしてしまう」隠れ損失。
価格が大きく動けば動くほど、このロスは拡大します。「高利回りだから」という理由だけで激しく動くペアを組むと、結果的に損をします。
ステーブルコイン同士のペア(USDC/USDT)など、価格連動するものを組むことでこのロスをほぼゼロに抑えて利回りだけを狙うのが一般的な防御策です。
TVL (Total Value Locked)
そのDeFiプロジェクトやブロックチェーン全体に「世界中からどれだけの資産が預け入れられているか(ロックされているか)」の総額。
プロジェクトの「人気度」「安全性への信頼度」を測る最も重要な指標。TVLが大きいほど、エコシステムが強固であると判断されます。
TVLが急上昇しているネットワークやプロジェクトには、先行者利益やエアドロップを狙ったスマートマネーが集まっています。TVLの推移こそが最高のトレンド指標です。
ブリッジ (Cross-chain Bridge)
ビットコインとイーサリアムなど、本来は繋がっていない「別々のブロックチェーンの間」で資産を行き来させるシステム。
異なる経済圏同士を繋ぐ架け橋ですが、仕組みが複雑なためハッカーの格好の標的になりやすく、過去最大のハッキング被害の多くはブリッジで起きています。
資産をブリッジしたまま放置するのはリスクが高いため、目的が終わったら元のチェーンやCEX(取引所)に資金を戻すなど、ブリッジ上のプロトコルリスクを減らす工夫が必要です。
リクイディティ (流動性 / Liquidity)
市場に「どれくらいの買い手と売り手が存在するのか」、または「どれだけの資金がプールされているか」の度合い。
流動性が高い(=取引が活発)と、あなたが売りたい時にすぐ、今の適正価格で売れます。流動性が低いコインは、誰も買ってくれないため価格が暴落します。
大きな資金を入れる場合は、必ずそのコインの「24時間取引高」やDEXの「流動性プール」の大きさを確認します。流動性がないコインは「含み益が出ても現金化できない(売れない)」罠に陥ります。
スリッページ (Slippage)
自分が「この価格で買いたい」と注文を出した価格と、実際に約定(取引成立)した価格との「ズレ」のこと。
流動性の低い草コインをDEXで買ったり、相場が急激に動いている時(暴落時など)に取引すると、見えていた価格よりも数%〜十数%も悪い価格で買わされてしまうことがあります。
DEXを利用する際は、必ず「許容できる最大スリッページ(Slippage Tolerance)」を設定します。これを高くしすぎると、サンドイッチ攻撃というBotに資金をかすめ取られるため適正値(通常0.1〜1%程度)を守ることが重要です。
AMM (自動マーケットメーカー)
DEX(分散型取引所)における、人間(企業)ではなく数式(アルゴリズム)が自動で価格を決定し取引を成立させる仕組み。
中央集権取引所(CEX)のような「証券会社の板(オーダーブック)」が不要になったことで、誰でも世界中のコインを24時間瞬時に交換できるDeFi革命の原動力です。
AMMの裏側には「資金を提供してくれている人(流動性プロバイダー)」がいます。自分がそちら側の立場(イールドファーミング)に回ることで、取引手数料をチャリンチャリンと稼ぐインカムゲインを得ることができます。
NFT
NFT (非代替性トークン)
「このデジタルデータは世界に一つだけ(または限定品)で、私の所有物である」とブロックチェーン上で証明された技術。
ただの画像ではなく、「会員証」「ゲームアイテム」「チケット」など、デジタルの所有権を誰でも自由に売買可能にした点に価値があります。
アートとしての流行り廃りだけでなく、「そのNFTを持っている人だけが得られる実益(ユーティリティ)」が価格を支える要因になるため、コミュニティの強さがすべてです。
エアドロップ
プロジェクトの初期テストや利用に貢献してくれたユーザーに対して、リリース時に新しいトークン(通貨)が「無料」で配布されること。
マーケティングの一環として行われますが、数千円の手数料を支払ってネットワークを触るだけで、数十万〜数百万円の無料トークンが降ってくる夢のような現象です。
クリプト界隈では「低リスクハイリターン」を狙う主要戦略の一つ。まだトークンを発行していない有力なL2やDeFiプロジェクトを先回りして触っておく(お触り)活動が人気です。
ブロックチェーンゲーム (BCG / GameFi)
ゲーム内のアイテムやキャラクターが「NFT」で作られており、ゲームを遊ぶことで暗号資産(トークン)を稼ぐことができる「Play to Earn(遊んで稼ぐ)」という概念を取り入れたゲーム。
従来のゲームではサービスが終われば課金アイテムは全て消滅していましたが、BCGではキャラクター(NFT)をゲーム外の市場で自由にプレイヤー間売買したり、レンタルしたりできる資産になりました。
初期の「Axie Infinity」や「STEPN」などのように、先行者が莫大な利益を得て後発組が資金を吸い取られるポンジスキーム的な経済圏(トークンノミクス)になる傾向が強いため、参入時期の見極めと原資回収のスピードがすべてです。
コイン
BTC (ビットコイン)
世界初にして時価総額No.1の「デジタルゴールド」。
管理者がおらず、発行上限が2100万枚と決まっているため、インフレに強い究極の価値保存手段としてブラックロックなどのウォール街の巨人もETFを通じて大量保有しています。
クリプト投資の「絶対的な軸」。アルトコインでリスクを取った後、利益を最終的にBTCに変えてガチホ(長期保有)するのが王道の立ち回りです。
ETH (イーサリアム)
スマートコントラクトを実装し、DeFiやNFTの基盤となった「ワールドコンピューター」。
ただの通貨ではなく「アプリを動かすためのプラットフォーム」です。イーサリアムの上で数兆円規模の金融システムが稼働しており、最強の経済圏を持っています。
L2(ArbitrumやBase等)への資金流入が増えるほど、ガス代として消費されるため「デフレ資産(使われるほど枚数が減る)」としての魅力が高まり、機関投資家の買いを集めやすい銘柄です。
SOL (ソラナ)
イーサリアムの弱点(高い・遅い)を克服した、超高速・超低コストの「イーサリアムキラー」筆頭。
ガス代がほぼゼロで使いやすいため、個人投資家や開発者が殺到。DEXやミームコインの取引量では一時イーサリアムを凌ぐほどの爆発的な熱量を生み出しました。
FTXショックで一度は壊滅しましたが、強力なコミュニティの力で奇跡の復活を遂げました。次の強気相場でも中心的なプレイヤーになる可能性が高い有望銘柄です。
BNB (ビルド・アンド・ビルド)
世界最大の取引所Binance(バイナンス)が発行する取引所トークン。
Binanceの手数料割引に使われるだけでなく、BNBチェーン(BSC)のガス代としても使われます。定期的なバーン(焼却)により枚数が減り続けるように設計されています。
Binanceが開催する「ローンチプール」に参加して無料の新コインを貰うための「金の卵を産むニワトリ」として、圧倒的な実需(ホールドインセンティブ)を持っています。
XRP (リップル)
銀行の国際送金を「安く・数秒で」完了させるために開発された、日本で絶大な人気を誇るコイン。
非中央集権ではなく、Ripple社という企業が明確に管理に関わっているのが特徴です。SEC(米証券取引委員会)との長年の裁判で価格が抑えつけられてきました。
裁判決着という長年の重しが取れれば大きな反発が期待されます。「銀行や企業が使うコイン」という立ち位置で、他のクリプトとは全く異なるファン層を持っています。
DOGE (ドージコイン)
柴犬のネットミームから生まれた、元祖「おふざけコイン(ミームコイン)」。
技術的な裏付けは皆無ですが、イーロン・マスク氏をはじめとする熱狂的なコミュニティの支持だけで一時は時価総額トップ10に入るほどの「クリプト最大の冗談」です。
イーロン・マスク氏のTwitter(現X)での発言一つで価格が2倍にも半分にもなる超ハイリスク銘柄ですが、ミームコイン相場の「指標」として監視から外せない存在です。
USDT (Tether / テザー)
米ドルと1対1で価格が連動(ペッグ)する、世界で最も使われている基軸ステーブルコイン。
仮想通貨市場の「現金」そのものです。ほとんどのコインはUSDT建てで取引されており、取引高はビットコインを凌ぎ世界第一位を誇ります。
暴落が起きた時や利益を確定する際、価格が変動するビットコインではなくこのUSDTに変えて避難(利確)させるのがすべての基本動作です。
USDC (USD Coin)
USDTに次ぐ規模を持つ米ドル連動ステーブルコイン。アメリカのCircle社が発行。
裏付け資産(本当にドルを持っているか)を毎月監査法人に公開しており、USDTよりも「透明性とコンプライアンス(法令遵守)」を重視して作られています。
ブラックロックなどの米国の超巨大金融機関との提携が進んでおり、DeFiにおける安全な資産プール先として、プロの投資家に好まれる傾向があります。
PAXG / XAUT (金・ゴールド連動コイン)
1トークンが「本物の金(ゴールド)1オンス」の価格に連動するように設計されたステーブルコイン(RWA:現実資産トークン)。
金庫に足を運んだり高い手数料を払ったりせずに、スマホのウォレットの中だけで「金(ゴールド)」を保有・送金できる画期的な仕組みです。
仮想通貨市場が不安定なときでも、ドル連動コイン(USDT)すら信用できない場合の究極の「安全資産逃避先」として使われます。現物の金と違い、いつでもDEXで他の暗号資産に即時交換できるのが最大の強みです。
DAI (ダイ)
特定の企業(管理者)が米ドルを裏付けに発行するのではなく、プログラム(MakerDAO)が全自動で価格を1ドルに保つ「分散型ステーブルコイン」。
USDTやUSDCは「発行会社が倒産したり、政府に口座を凍結される」リスクをゼロにできませんが、DAIは誰にも止められない完全なDeFi空間のドルです。
イーサリアムなどを担保にしてプログラムからお金(DAI)を借りる仕組みになっており、仮想通貨の思想(非中央集権・トラストレス)を最も体現しているドルとして根強い人気があります。
株式
NVDA (NVIDIA / エヌビディア)
AIブームの中心地。AIを作るための超高性能チップ(GPU)で世界シェアの大部分を独占する半導体の王様。
もともとはゲームや仮想通貨のマイニング用グラフィックボードの会社でしたが、ChatGPTの登場により「AI開発に絶対不可欠なインフラ」として時価総額世界一を争う規模に成長しました。
クリプト市場の「AI銘柄(TAO, RNDRなど)」は、エヌビディアの好決算に連動して価格が跳ね上がる傾向があります。逆にNVDAが崩れると、クリプトのAIバブルも弾けます。
AAPL (Apple / アップル)
iPhoneでおなじみ、世界で最も強固なブランド力と現金を持つ時価総額トップのIT巨人。
革新的なデバイス(Vision Pro等)だけでなく、自社のApp Storeを通じて「世界中のスマホアプリのルール」を決める力を持っています。
アップルは暗号資産やNFTのアプリに対するガイドライン(App Storeの30%手数料など)が厳しく、メタバースやクリプトゲーム普及における最大の壁の一つとも言われています。
MSFT (Microsoft / マイクロソフト)
WindowsとOfficeの巨人から、「最も成功したクラウド・AI企業」へと華麗な転身を遂げた企業。
ChatGPTを開発するOpenAIに巨額出資し、AI競争で主導権を握っています。クラウドサービス(Azure)は企業のインフラとして圧倒的な利益を生み出しています。
手堅い成長を続ける安定銘柄の代表格。ブロックチェーン企業との提携も多く、Web3インフラ(ノード運営など)を裏で支える重要なプレイヤーです。
TSLA (Tesla / テスラ)
イーロン・マスク率いる世界最大の電気自動車(EV)メーカーであり、自動運転AI企業。
単なる車メーカーではなく、自動運転データ、太陽光発電、ロボット、そして宇宙(SpaceX)をまたにかける壮大なテクノロジー企業群の中核です。
会社として現物ビットコインを大量に保有しており、またマスク氏の行動一つでミームコイン(DOGEなど)が乱高下するため、テスラの動向はクリプト市場全体に間接的な影響を与えます。
MSTR (MicroStrategy / マイクロストラテジー)
本業(ソフトウェア)そっちのけで、借金をしてまでビットコインを買いまくる「実質的なビットコインETFの元祖」のような米国企業。
創業者のマイケル・セイラー氏の強烈な信念のもと、数十万BTCという世界トップクラスのビットコイン保有量を誇ります。会社の価値はほぼ「保有するBTCの価値」で決まります。
ビットコインの価格以上のボラティリティ(レバレッジ効果)を持つため、米国株口座で間接的に「ビットコインのハイリスク投資」をしたい投資家から熱狂的に買われています。
COIN (Coinbase / コインベース)
アメリカ最大で、唯一「米ナスダック市場に上場」している合法的な暗号資産取引所。
規制が厳しい米国において、政府と協調しながら「クリプトの玄関口」を担う優等生。ブラックロックのビットコインETFの裏側の保管庫(カストディ)もここが請け負っています。
「クリプト市場全体の活況度合い」を反映する株銘柄。仮想通貨バブルが来れば取引手数料で莫大な利益を生むため、ビットコインと一緒に上がっていくわかりやすい指標株です。
情報に振り回される側から、
理解する側へ。
暗号資産の世界で資産を守り育てるためには
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